イスラーム礼拝所 名古屋モスク バーブ・アル=イスラーム岐阜モスク

イスラームの教義

「ラー イラーハ イッラッラーフ」 (アッラーの他に神はいません)
アッラーとは唯一の神を表すアラビア語です。
アッラーのみが唯一の神であり、彼に比べえるものは何ものもありません。
彼以外に祈るべきものもありません。
私たちのことを執り成してくれる仲介者もいません。

唯一の神アッラーには始まりも終わりも考えられません。
アッラーは産みも生まれもせず、いかなる欠陥もなく、全てにおいて完全です。
アッラーは自存され、全てを知っておられ、その力はすべてに及びます。
この宇宙の全てのものは、アッラーによって無から創造されました。
私たちが自然の法則と呼んでいるあらゆるきまりは、全てアッラーが定められたものです。
私たち人間の生命もアッラーによって授けられ、生育に必要なもの全てを与えられ、また死をも司られています。

イスラームにおいては、この現世だけで人生が終わるのではありません。
現世の人生は来世への通過点です。
唯一にして全能なるアッラーは、この現世の一時的な生命を超えたところに永遠の生命を想像されました。
そこでは、現世においてアッラーに従った者はその行為が報われて天国に行きます。
一方、アッラーに背いたものは地獄の業火で焼かれます。
アッラーは実に公平であり、彼の正義は人間の正義とは比べものになりません。

「ムハンマド ラスールッラー」 (ムハンマドはアッラーの使徒です)
唯一にして全能なるアッラーは、人類を正しく導くために、その中から何人かの人間を選び、啓示を下されました。
それらの預言者たちはアッラーからの啓示を受け、使徒たちはそれを人々に伝える役割を果たしました。
イブラーヒーム(アブラハム)やムーサー(モーセ)、イーサー(イエス)もアッラーの預言者たちであり、使徒たちです。
その最後の預言者がムハンマド(彼の上に平安あれ)です。
彼の前には多くの預言者がいましたが、彼の後に預言者は誰もいません。
アッラーからの啓示と宗教は、彼において完成したのです。

預言者ムハンマド(彼の上に平安あれ)に下された聖クルアーンは、最後の啓典です。
聖クルアーンに先立つすべての啓典は内容を書き換えられたり、あるいは失われたり、忘れられてしまっていますが、聖クルアーンは下された啓示が一切改編されることなく完全であり、ムスリム(アッラーに従う者)のしたがうべき規範とみなされています。

預言者や使徒は人間ですから、アッラーのしもべに過ぎず、宗教的崇拝の対象にはなりません。
しかし預言者ムハンマド(彼の上に平安あれ)は、私たち人間がこの世でどのように生きるべきかを、ご自身の言葉と行いによって示されました。
ですからムスリムは、預言者ムハンマド(彼の上に平安あれ)の言行に倣った生活を送ることが勧められています。
この言行録をまとめたものがハディース集です。