2015年7月19日(日)
モスク近隣の茶道教室の先生より、子どもたちをお招きいただきました。小学生から高校生までの子どもたち8人と、イマームを含め大人4人も同行させていただきました。
お茶席には「生涯竹一竿」の掛物があり煙草盆が置かれていました。夏らしいあじさいの練り切りと色鮮やかなお干菓子、涼しげな夏茶碗なども各種ご用意いただき、細やかな心遣いのおもてなしでした。外国人の家庭で育った子どもたちにとって、正座をするのが初めてだったり、和菓子やお抹茶を見るのもいただくのも初めてだったりの中、自分たちで茶せんを振ってお茶を点てることは貴重な体験でした。中には、茶釜からひしゃくでお湯を汲むところからのお点前を教えていただく子もいて、喜んでいました。
以下は参加した子どもたちの感想です。
・とっても緊張しました。普段あまり伝統的な日本文化に触れる機会がないので、知ることができて良かったです。(中3女子)
・家庭で日本の文化が全然取り入れられてないのでとても新鮮で、正座になれてなくて足がとてもしびれてみんなの正座辛いという感想がやっと体験してわかりました。和菓子なども全く食べたことがなくて美味しかったです。(中3女子)
・親が外国人だと家で日本のお茶を飲んで楽しんだりしないし、ましてやムスリム同士でお茶を味わう機会もめったに無いのですごく貴重で忘れられない体験になりました。(高1男子)
・今までお抹茶は何度も飲んだことはあるけれど、改めて茶道として飲んでみると、普段とは違う、また良さがあるなと実感しました。(高1男子)
・初めてのひしゃくお点前を体験させていただき、勉強になりました。(中2男子)
・これまで関わりのなかった方々とモスクを通じて親しくなれたことを嬉しく思う。掛け軸やお花などのある茶室の雰囲気を実際に体験し、日本文化に触れることができた。(高3男子)