151123マナビイニシアチブ (6)高校生団体マナビイニシアチブ主催の宗教理解イベントでモスク見学が行われ、14名の中高生ムスリムが同席しました。以下にその様子をお知らせします。
日時:11月23日(祝・月)2時40分~4時45分
場所:名古屋モスク4階礼拝室
参加者:男子7名 女子7名

高校生団体マナビイニシアチブからの参加者は、高校生・大学生の方々11名。
前半は、いつも通りモスクからイスラームのご紹介をしました。イスラームとは何かという概論から過激派についての各論までお話して、日本人が抱きがちな誤解を解く努力を中高生ムスリムに見てもらいました。

後半は、見学者からの次のような質問に、中高生ムスリムが自分たちの言葉で答えてくれました。
・ムスリムでよかったと思うことは?
→ 困ったときに頼れる存在がある/ できないことがあっても神さまのバックアップがあるからあきらめなくていい/ 世界中のムスリムが一つの大家族のようなものだから寂しくない/ どこにいてもムスリム同士が助け合える/ 今がどんなに大変でも未来は明るい
・日本で暮らすうえで不便なことは?
→ 理解がない学校(スカーフ着用を禁止する・脚を見せないように履くタイツを禁止するなど)/ 理解がない教師(断食をやめさせようとする・テロ事件の説明にイスラームを連呼するなど)/ 断食中の部活(水を飲めないなど)

他にも、次のような意見や感想がムスリムの中高生から出ました。
・友達の理解がほしい/ せめて社会科や英語科の先生にはわかってもらえることを期待する
・宗教の違いが自分のアイデンティティ/ 周りが理解してくれると自信が生まれる
・ISとイスラームを混同する報道にいら立つ/ 悔しい
・どれだけののしられても傷つけられても神さまがいるから大丈夫
・神さまがいないと思う人に、見えなくても造った存在があることを言いたい

見学イベントはマグリブの礼拝でいったん終了しましたが、話し足りなかったようで、礼拝後も男子グループ、女子グループに分かれて自由に交流している姿が印象的でした。

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思いを言葉にすることは難しいけれど大事なこと。勇気を出して意見を言ってくれた参加者のみなさん、お疲れさまでした。立派なダアワでした。

<2015年11月25日追加>
以下は参加した中高生ムスリムの感想です。
・ISの件がまた悪化してる中でこうやってISとムスリムは違うということを少しでも多くの人に伝えられることができて良かったです!(中3女子)
・交流を通してムスリム以外のひとにイスラームの素晴らしさとダーイシュとの違いを理解してもらえてよかった、本当に嬉しい。これからも理解してくれる人たちが増えてほしい。(高1男子)
・交流会を通して色々思いましたが、少しだけでもISとムスリムは全く別物だということを一般の高校生や大学生の方たちに知ってもらえたことが一番うれしかったです。(中3女子)
・イスラームへの理解が深まり、互いの交流が増えればと思います。(高1女子)
・今回の交流で相手に正しい理解をしてもらう力になれたらとても嬉しいです。(高1男子)
・ムスリムではない人たちがどう思っているのか、知る機会になってよかったです。(高1女子)
・ムスリムじゃない人に考えを理解してもらうことが難しいことを実感しました。(高1男子)
・イスラームの事を知ろうと思ってくれる人がいてとても嬉しかったです。(中2女子)
・私もつらい経験をしてきたので、今特に偏見が強い中、みんなが興味を持ち理解を深めてくれていると思うと、笑顔になれます。(高3男子)
・神の存在を信じないと言っていた方が、最後にはイスラームのことをほめてくれたのでホッとした。(中2男子)

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