名城大学付属高等学校の生徒さま方をお迎えして、モスクに集う中高生ムスリムが交流する機会を得ましたので、ご報告いたします。
日時:4月29日(土)4時~5時30分
場所:名古屋モスク4階礼拝室
参加者:日本人高校生7名 中高生ムスリム男子6名 女子6名
初めに、2月にNHKで放送された「みちたび!」の上映会を行いました。日本人女子高校生が、「ハラール」をキーワードに、モスクを訪ね、同じ女子高生ムスリムの家庭にホームステイしながら、イスラームを知る様子が描かれたドキュメンタリー番組です。ムスリム女子高校生と率直に語り合うことで学校の友達と変わらずに普通に話せることに気付き、「勝手に宗教の壁を作っていた」と言った日本人女子高校生の言葉が印象的でした。
この日の交流会でも、女子のスカーフのことや学校のお弁当、断食やハッジについてなど、日本人高校生から率直な質問を受けて、中高生ムスリムたちが自分の言葉で精一杯答えていました。お互いの間に壁がないことを改めて知っていただく良い機会になったと思います。
質問に答える中で、中高生ムスリムからは、「イスラームは苦行して天国に行くのではなく日常生活の中で天国を目指す」、「できることから少しずつ勉強して進んでいく」、「イスラーム以外の宗教に入ろうとは思わない」という言葉がありました。またクルアーン94章〔アッ・シャルフ〕5-6節を挙げて「苦しいことがあっても必ず安楽があるとアッラーが繰り返している」と言った子もいました。同世代の日本人との交流会を重ねることで、思いを伝えることが上手になってきた中高生ムスリムを称讃します。
以下は参加した中高生ムスリムの感想です。
・ハラールの意味を知っている人の少なさにびっくり!私の周りには理解のある子が多いけど、まだまだ日本で伝えなければいけないことがたくさんあると実感させられました。(高3女子)
・イスラムについて 学んでくれて嬉しかったです!もっとたくさんの人にも 私達のことを 知ってもらいたいと思いました。(高2女子)
・番組をみて、ノンムスリムのムスリムに対する考えや、見方を改めて知ることができた。これからもノンムスリムとムスリムの壁を無くせれたらなと思う。(高3男子)
・自分達を客観視する良い機会になった。ムスリムとして周りに良い理解をして貰える様、頑張りたい。(高3男子)
・交流会を通じて自分達の事を知ってもらえたり、お互いの事を知ることができてとても良い機会になりました。(高1女子)