「ラマダーン」とはイスラーム暦における９番目の月の名称です。預言者ムハンマドが啓示を受けたこの月は、ムスリムにとって特別な月です。夜明け前から日没まで断食を行うことはよく知られていますが、その他にも、通常に増して礼拝に勤しみ、クルアーンを読み、口を慎み、怒りを抑え、さまざまな欲望と戦うことが奨励されます。またこの月に行う善行は普段の何倍もの報償をいただけるとされます。
その善行の機会として、名古屋モスクでは近隣の清掃をさせていただきました。前日の呼びかけに応えて集まったムスリムは子どもを含めて約２０名。モスク周辺の地図を見ながら４つのグループに分かれて担当地域を決め、それぞれの場所でごみを拾いました。その後モスク前で可燃ごみとカン・ビン・ペットボトルの再生ごみを分別して、合わせて９袋がいっぱいになりました。近隣の方々とごあいさつしながらの作業中には、「ご苦労さま」「お疲れさま」といった声をかけていただき親しい関係を築く機会にもなりました。
ラマダンも残すところあと数日。ムスリム一人一人がたくさんの善行を重ねることができますように。アッラーが私たちの善行を喜ばれ受け入れてくださいますように。
