ヤングムスリムとモスク見学の大学生との交流会を行いましたので、以下にご報告します。
日時:7月3日(土)2時半~5時
場所:名古屋モスク4階礼拝室
参加者: 慶應義塾大学学生7名、早稲田大学学生1名 ヤングムスリム17名

この日は、慶應義塾大学SFC野中葉研究会の学生さま方がモスク見学においでになりました。同じく東京から見学にいらした早稲田大学学生さまをも交えて、イマーム手作りのケーキをいただきながら交流のひと時を持ちました。
いつものようにモスクからイスラームのご紹介をした後、2回のグループセッションと1回の全体セッションの時間を持ちました。交わされた会話の一部を紹介します。

大学生(以下D):イスラームをもっと勉強したいと思うのはなぜ?
ヤングムスリム(以下Y):勉強することで自分のイスラームはこうだっていうのがある。自分のフォローする考え方をたくさんフラットに広く学ぶことで決めるクライテリアができる。
Y: ISが出てきてイスラームに対して悪いイメージを抱く人が周りにも増えてきたとき、私にできることはないかなと考えた。私がイスラームのことを知っておけばその誤解を解けるし、ムスリムとしての自分をもっと磨けるかなと思って。
D:学校の勉強や受験もあるのに、なぜイスラームを勉強したりモスクに行こうと思えるのか?
Y:自分の人生のことなんで、そっち勉強した方がいいと思って。
Y:モスクに来ることによって、年の近い友達と情報を共有することで気づくことからまた学びを得られる。むしろモスクの友達に会いたいから喜んで来るって感じ。

D:モスクに来るとアットホームな感覚になれるというか、すぐに受け入れてもらえる環境であることは、日本社会でまだ知られていない。もっとみんなで拡散して、モスクに来てイスラームについて知るいい機会になればいいなと思う。一人ひとりイスラームに対する意識が違うということを再度認識できて、これから自分たちもムスリム共生プロジェクトを運営していく上で重要なこと。それを日本の社会に向けて発信できればいい。
Y:もっといい社会を作ってあげようっていうので得するのは結局ムスリムなわけで、めっちゃありがたい。なぜそんなことしてくれるのかなって不思議に思う。
D:マレーシアやパキスタンのムスリムにすごく良くしてもらった経験がある。宗教も国も人種も違うのにこんなに良くしてもらって、今度は自分がそれを還元したい。

以下は参加したヤングムスリムからの感想です。
・本日の交流会は私がこれまで参加してきた交流会の中で一番充実していたように感じました。質の高い話し合いができて、私もたくさんの学びが得られましたし、嬉しかったです。今後また機会があれば、ぜひとも参加させていただきたいです。(大学生女子)
・「異文化理解のために交流会をする必要がなくなる時代はいつ来るのか」とゼミの学生に質問したが、完全に必要がなくなる時代は来ないのではないかという意見が多かった。私も同じ意見だが、少しでも多文化共生が当たり前になるよう、自分でもできることを頑張っていきたいと改めて思った。(大学生男子)
・今回はじめて交流会に参加したのですが、ムスリムが暮らしやすい社会を作るために活動してくださっている方々がいるのをはじめて知ったので、とても嬉しかったです。このような交流会を通して、多文化共生の実現のために少しでも役に立てたらうれしいと思いました。(大学生女子)
・今回の交流会に参加することができてよかったです。言葉が見つからないほどたくさんのことを学ぶことができました、いつかまたこのような交流会に参加できたらいいと思います。(高校生男子)
・今回の交流会で僕は、ノンムスリムの人やイスラムの人からいろんな意見を聞けてとてもよかったです。今日はとても楽しかったです。今回の交流会で学んだことをこれからの人生に生かしていきたいです。(高校生男子)

思いを言葉にすることは難しいけれど大事なこと。勇気を出して意見を言ってくれた参加者のみなさん、お疲れさまでした。立派なダアワでした。

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