早稲田大学にて第6回マスジド代表者会議が開催されました。

2014年2月9日(日)
場所:早稲田大学早稲田キャンパス18号館 国際会議場 第3会議室

早稲田大学アジア・ムスリム研究所の主催する、第6回マスジド代表者会議に名古屋モスク代表が出席しました。 「地域コミュニティとマスジドの将来像」というテーマで、近隣との付き合いの問題、ハラールの問題、第二世代の教育問題などについて、意見が交換されました。
以下は名古屋モスク関連の報告です。

※ 全体を通しての報告は、早稲田大学イスラーム地域研究機構のウェブページに掲載されています。
ご興味のある方はこちら → http://www.kikou.waseda.ac.jp/ias/research/ams2.php?id=852

◇名古屋モスク代表のコメント◇

・1998年の名古屋モスク開所以来、第二世代のための学校を作りたいと考えてきた。 学校を作ってほしいという親からの声はあるが、そのためのミーティングを開いても人が集まらない。  お金に余裕のある親たちは、ドバイやパキスタンに子どもを送って教育を受けさせるから、日本に学校はいらないと言う。 では、日本は誰が支えていくのか? 私たちが動かなければ誰がやるのか? 

・ハラールに関して、複数の団体がそれぞれ異なる見解を述べるから、問題がどんどん難しくなっていく。 問い合わせに対応する団体をひとつにまとめるべき。 

・名古屋周辺にも6つのモスクがある。東海地方がひとつにまとまるため、ミーティングを呼びかけたが代表が集まらない。 パラダイスに自分の場所を確保しようと願う人たちがモスクをどんどん作るばかりで、将来のことを考えていない。 大きな問題が起きた時、それぞれのモスクがばらばらで、どうやって解決するのか。

 ・誰がリーダーになってもいい、みんなが一つにまとまって、教育問題、ハラールの問題、近隣との付き合いの問題を解決していかなければならない。2014 (56)

 

 

 

 

 

 

 

◇名古屋モスク出身の早稲田大学学生のコメント◇

・日本で生まれ育ち、完全に日本人の価値観を持ちながら、ムスリムの家庭で育ってきた。 小学校・中学校・高校と周りに誰もムスリムがいない中で、ムスリムに対しての偏見の中で、とてつもない息苦しさを感じて生きてきた。生きづらかったというのが本音。

 ・今は、日本の価値観を知りかつイスラームの価値観も知っていることが誇り。 両方の価値観をもった私たち第二世代が、日本とイスラームがうまく共生していけるような国にしていきたい。 そのための団体を作りたい。

2014 (60)