宗教的義務 (イバーダ)
・信仰の表明 (シャハーダ)
唯一アッラーの他にいかなる神も存在しないこと、また、ムハンマドはアッラーのしもべであり使徒であることを証言すること。これによって、人生の目的は、ただアッラーに従うことだという信仰を表明し、最後の預言者ムハンマドの教えと実践を通して得られることを確認します。
・礼拝 (サラート)
毎日5回、定められた時間に行われる礼拝のこと。体と心を清め、真摯な態度で、アッラーに対峙し、啓示の言葉であるアラビア語で、クルアーンの章節を誦(よ)み、アッラーを讃え、感謝し、祈願を行います。
・断食 (サウム)
イスラーム暦第9月(ラマダーン月)の1か月間、断食すること。夜明け前から日没まで、飲食はもちろん、さまざまな欲望を断って、アッラーの存在意識に集中します。
・喜捨(ザカート)
貧しい人や孤児の救済のため、財産の一部を施すこと。あらゆるものはアッラーに属しており、人間の持っている財産は信託だと考えられるため、これをアッラーの道に適った目的に用いることは当然のことなのです。
・巡礼 (ハッジ)
イスラーム暦第12月(ズルヒッジャ月)、イスラームの聖地マッカにあるカアバ神殿に赴き、定められた儀式を行うこと。肉体的および経済的に可能なムスリムが世界中から集まり、階級や文化の違いを超えてアッラーの前で等しく儀式に参加します。