2015年2月16日(月)~19日(木)
モスク代表を含め8人のムスリムが、沖縄観光コンベンションビューローのモニターツアーに参加しました。
豚肉と泡盛が有名な沖縄は、ムスリムにとって縁のない旅行先と思われがちですが、新鮮な魚や野菜を楽しむことができます。マレーシアやインドネシアなどのアジア圏から最も近い日本であり、また国内ムスリムにとっても気軽に行ける南国の島として、今後もムスリム受け入れ環境が整備されることを希望します。
以下のとおりご報告いたします。
参加者
エジプト人1名 シリア人1名 パキスタン人1名 日本人2名 パキスタン&日本のハーフ3名
一日目
イベント: おきなわワールドで鍾乳洞見学
食事: イマイユの魚料理(糸満魚民食堂) /地産地食のバイキング(ユインチホテル南城)
※ズフル・アスルは昼食をいただいた食堂で行いました。お庭の芝生にウドゥの場所が用意がしてあり、なぜかイスを置いてくださいました。こちらはお魚専門の食堂で、名物の沖縄そばもお魚のだしで調理されているので安心していただけます。
鍾乳洞ではガイドの方の説明がすばらしく、石が3年に1mmずつ成長するという事実を目の当たりにして一同感嘆していました、スブハーナッラー!
ホテルのお部屋にはキブラが示されていました。部屋付きの温泉はムスリムも安心して利用することができます。食事も原材料をピクトグラムで表示してくださっていたので、自分で判断して選ぶことができました。
二日目
イベント: むーちー作り体験 /平和記念資料館見学 /Gala青い海で塩作り体験とサンゴ畑見学
食事: 地産地食のバイキング(ユインチホテル南城) /ベジタリアンランチ(Tamie’s Kichen) /ベジタリアンディナー(リーガロイヤルグラン沖縄)
※ズフル・アスルはGala青い海のレストランで行いました。礼拝のためにパーティションを、ウドゥのためになぜかイスを用意してくださっていました。
月桃の葉で包むむーちー作りを体験しました。原料は黒糖とモズクともち粉だけ、ムスリムにも安心のおやつです。蒸し上がったむーちーをハイビスカスのお茶と一緒に、外で青い海を眺めながらいただきました。
昼食も夕食もベジタリアン食でした。ハラール肉がない場合はこうした選択肢があるのも助かります。
三日目
イベント: 首里城見学 /サンゴ染め体験 /ハラール受入実践セミナー /国際通り散策
食事: バイキング(リーガロイヤルグラン沖縄) /ベジタリアン弁当(ロワジールホテル那覇) /魚介の鉄板焼き(サムズセーラーイン)
※ズフル・アスルはハラール受入実践セミナーの行われるホテルの控え室で行いました。
セミナーでは、ムスリム受け入れ先進地として中部地方から官民による基調講演があり、参加者によるパネルディスカッションもありました。ハラール認証にこだわらず、現状でどうムスリムを受け入れていただけるかお話させていただきました。
サンゴ染め体験は大人から子どもまで誰でも楽しめるイベントで、参加者はオリジナルのヒジャーブやTシャツを作って楽しみました。
四日目
イベント: 美ら海水族館見学 /備瀬のフクギ並木散策
食事: バイキング(ロワジールホテル那覇) /ハラール和膳(ゆがふいんおきなわ)
※ズフル・アスルはハラール認証取得ホテルの一室で行いました。ここでもなぜかウドゥのためにイスが用意されていました。さらに、礼拝用に玄関マットが用意されていたのには驚きました。
ハラール和膳とはいえ、メインは天ぷらとお刺身で、ハラール肉は茶碗蒸しに入っていたチキンのみ。せっかくのハラール認証なのに、とがっかりしていたら上階のバイキングで提供していたハラールチキンの唐揚げを持ってきてくださって、参加者は大喜び。お肉のメニューがあるのは嬉しいです。