2015 (367)<真宗大谷派名古屋教区教化センター主催 「真宗とイスラームの対話」>

2015年3月20日(金)
昨日に引き続き、仏教関係者の方々にイスラームをご紹介する機会を得ました。以下のとおりご報告いたします。

コーディネーターの方からの問題提起をきっかけにイスラームご紹介の時間をいただき、その後「真宗とイスラームの対話」を行い、質疑応答の時間を持ちました。コーディネーターの方が上手に質問を振ってくださったおかげで、日本人の多くの方々が誤解しているイスラーム観への修正や現代のイスラームが抱える問題などについて言及することができました。

両日ともに、いただいた質疑の中には、「なぜバーミヤンの石仏を破壊するのか」「なぜイスラームとキリスト教が接するところに必ず争いが起きるのか」など、イスラームが本来平和の宗教であるという説明に納得いかない方からの反論がありました。また、ダーイシュの暴挙はイスラーム社会の勢力争いであると断定する意見も飛び出し、驚かされました。
正しいイスラームの教えが世界16億人のムスリムに行き届いていないことが根源にあると思います。一人ひとりがクルアーンとハディースに基づいてアッラーの望まれる正しい道を歩めるよう、日々のジハードに勤しむことができますように。政治的経済的に抑圧されたムスリムたちにもイスラームを正しく学ぶ機会が与えられますように。そしてイスラームを偏見でしか語らない人たちと不要な議論を避け、彼らに平安の挨拶を送る勇気を持てますように。

【慈悲深き御方のしもべたちは、謙虚に地上を歩く者、また無知の徒が話しかけても、「平安あれ。」と(挨拶して)言う者である。】(識別章25:63)