DSC_2520慶應義塾大学教授奥田敦先生と学生さま方の6名が名古屋モスクをご訪問されました。中高生ムスリムとの交流の様子を以下にお知らせします。

日時:12月26日(土)6時~7時30分
場所:名古屋モスク4階礼拝室
参加者:中高生ムスリム15名

先生や学生さま方には、中高生からの質問を受けていろいろなお話をしていただきました。
奥田先生の講義を受けてイスラームに入信された学生さま方は、入信のきっかけや家族の反応などをお話くださいました。共通しているのは、最初は入信に反対していた家族が、イスラームで奨励されている親孝行などの行為を通して理解を示し、逆に食べ物の禁忌に気遣ってくれるようになったということ。ムスリムの家庭に育った中高生たちには新鮮な話題だったようです。

奥田先生も、アラビヤ語を学ばれたきっかけとその重要性についてお話くださいました。
・法律を勉強していた学生時代に、世界の問題を解決するにはイスラーム法しかないと考えた。罪のない人を殺すのは全人類を殺すのと同じだと、クルアーンには書いてある。こんな当たり前のことを人間は忘れてしまう。だからクルアーンを読まなければならない。
・神さまの言葉であるクルアーンには、人間の頭では考えつかないことが書いてある。アッラーは、世界もあなたがたも作ったので、すべてのことをよく知っている。だから、世界を知りたかったら、自分を知りたかったら、クルアーンを読めばいい。こんな本は、他にはない。
・そのクルアーンは、ムハンマドさまを通じてアッラーからアラビヤ語でくだされた。だからアラビヤ語は神さまと対話できる唯一の言葉。となる、ムスリムだったらアラビヤ語をぜひ勉強したい。この世でも幸せに、あの世でも幸せになるために。

他にも、奥田先生から示唆に富んだお話をたくさんしていただきました。
・イスラームは人を困らせるための教えではない。ハラールについて厳しく考えすぎることはない。それより、どうやったら、周りも自分も幸せになれるのかを考えた方がいい。
・アッラーはすべての人間を創られた。信じていない人にとっても創造主であることに変わりはない。だから、ムスリムだけの神さまではない。日本人にだってきちんと説明すればわかってもらえる。どういう説明をしたらわかってもらえるのか、がんばって工夫してみよう。
・アッラーを証明するためのメッセージはたくさん届いている。今日ここにみんなが集まっていること自体もアッラーの奇跡。
・最初からムスリムであるみんなはうらやましい。キミ達が日本に住んでいるムスリムとしてちゃんとがんばれば世界はきっとよくなる。
・みんながこうして集まれるのは、モスクがあるから。こういう場所は日本には少ない。モスクをつくり、みんなを支えてくれる大人の方々がいることに感謝しよう。そして大人になったら自分がやるつもりで、モスクの活動に参加しよう。クルアーンの勉強も大事だが、名古屋モスクの活動から学ぶことも多いはず。とにかくよく学んでほしい。

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慶應義塾大学では、シリアやレバノン、モロッコ、ヨルダンなどとの提携があるそうです。奥田先生は、アラビヤ語を学ぶ学生とアラブ圏の日本語学習者とが2週間のグループワークを行う「アラブ人学生歓迎プログラム(別名アハランワサハランプログラム(ASP))という企画を14年間継続されています。アッラーの言葉としてのアラビヤ語を、そして同時に今の時代に合ったイスラームとは何かを学ぶことができるのは慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)だけとのこと。
奥田先生からのメッセージ:「アッラーと対話しながら、すべての人々が平和に幸せに暮らすことのできる世界をイスラームからつくってみたいと考える中高生のみなさん、慶應義塾大学SFCでお待ちしています。気持ちを大切に勉強もしっかりしてください。」