観光庁の訪日ムスリム外国人旅行者受入環境整備等促進事業の実施地域として、岐阜県高山市・白川村および三重県鳥羽市が選定されたことを受け、中部運輸局を主体にさまざまな事業が進められています。その一環として、実際にムスリムがモニターになって両地域を回るツアーが企画されましたので、以下のとおりご報告いたします。

日程:3月23~24日
場所:岐阜県高山市・白川村
参加者:マレーシア人2名 日本人2名 
飲食・宿泊施設およびその他店舗・施設:詳細はこちら
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日程:3月24~25日(名古屋モスクは25日のみ参加)
場所:三重県鳥羽市(伊勢志摩を含む)
参加者:インドネシア人2名、マレーシア人1名 バングラデシュ人1名、日本人1名
飲食・宿泊施設およびその他店舗・施設:詳細はこちら
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食事の面では、モニター参加者によって醤油や味噌、乳化剤などについての見解が異なる中、今回の立ち寄り先では全員が満足できる対応をしていただきました。また、礼拝用のスペースを提供してくださる施設が着実に増えていることは、わかりやすいおもてなしとしてモニター参加者から高評価で、友人や家族を連れて再訪したいとの意見が多く出ました。
ただ、ウドゥができる施設がなかなかない現状では、洗面所を使用させていただくしかなく、足も洗う必要がある場合に洗面台下の床を濡らしてしまうなどの迷惑を施設側にかけてしまうことのないよう、ムスリム側の注意が必要であると感じました。積極的にムスリム受け入れをしてくださる施設が増えていくことは、訪日ムスリムだけでなく在日ムスリムにとっても朗報です。受け入れ施設の方々に不愉快な思いをさせない気遣いも身に付けていきたいものです。

今回のツアーをフィードバックしつつ、今後も岐阜三重両地域ではムスリム受け入れのための企画がさらに推進されていく予定です。新しい情報については随時ご報告いたします。

※参考
観光庁の訪日ムスリム外国人旅行者受入環境整備等促進事業についてはこちら
飛騨高山ムスリムフレンドリープロジェクトについてはこちら
伊勢鳥羽志摩インバウンド協議会についてはこちら