慶應義塾大学にて行われた第3回全国ムスリムミーティングに出席しましたので、以下にお知らせします。
日時:2月11日(土)午前11時~午後7時30分
場所:慶應義塾大学SFCキャンパスΤ館2階
主催:神奈川県
慶應義塾大学SFC研究所イスラーム研究・ラボ
SFC奥田敦研究会
テーマ:「ムスリム2世の教育について考える:中学・高校時代をいかに過ごすか」
このミーティングは、昨年一昨年と慶應義塾大学において行われた全国ムスリムミーティングの女性版です。名古屋を始め横浜、埼玉、岡山、福島、山梨、福岡から7人のムスリマが参加し、自らの子育ての経験や周囲のムスリマおよび子ども達の事例を語り合い意見交換しました。
第一部の慶應義塾大学総合政策学部教授奥田敦先生による基調講演に続き、第二部では、子どもたちの学校生活における課題について、ムスリマによる発表と討論が行われました。第三部では、母親世代に交じって第二世代の成人ムスリム5人も討論に加わり、家庭教育や内面的価値観の問題について活発に議論が交わされました。
名古屋モスクからは、中高生スペースに集う子どもたちへのインタビューとそのコーディネータからの報告による実例を提示し、強制的なイスラーム教育がかえって子どもたちのイスラーム離れを招く可能性を示唆。参加の第二世代からも同様の思いが語られ、イスラーム教育はルールの押しつけよりも本来のイスラームの美しさを伝えるべきであることが共有されました。また、仲間作りの大切さについても提起し、そのための交流や活動の場の必要性についても参加者の同意を得ました。
これまで日本のイスラーム教育については、外国人男性主導で行なわれることが多く、日本人女性が一堂に会した今回のミーティングは画期的なものと言えます。さらには、こうした場で第二世代が自らの経験を語り合うのも、日本のイスラーム史上初の機会であると思われます。
ムスリムの子どもたちが自信と誇りを持って日本で暮らしていけるよう、このミーティングが大きく役立ちますように。親が子どもたちの心に寄り添った導きを実践していくことができますように。子どもたちの未来がアッラーに祝福されたものとなりますように。アーミン。
※親が再確認すべき課題は、以下の通り共同声明文にまとめられました。
「ムスリム中高生に対するイスラーム教育12箇条」