慶應義塾大学にて行われた全国ムスリムミーティングに出席しましたので、以下にお知らせします。JISC160806-3
日時:8月6日(土)午後1時~7時30分
場所:慶應義塾大学SFCキャンパスΤ館2階
テーマ:「ハラール認証といかに向き合うか」
「日本社会におけるムスリムコミュニティ」

第一部では、慶應義塾大学総合政策学部教授奥田敦先生からの基調講演に続き、名古屋を始め札幌、福岡、千葉から参加のムスリムがテーマに沿った報告を行いました。名古屋モスクからは、モスクに寄せられるハラールに関するご相談や自治体との連携プロジェクトについて、またムスリム以外の方々や地域との交流の例などをお話しました。
第二部のディスカッションでは、商業目的のハラール認証について反対する立場を共有することができ、第三部では奥田敦研究会やイスラーム研究・ラボの活動についてご報告があり、さらに第四部で昨年より持ち越しの会の名称についての議論がなされ、共同声明文の作成も行われました。

JISC160806-1昨年のミーティングと大きく異なることは、参加者全員で意見の共有が果たせたこと、それを共同声明という形でまとめられたことです。また、会の名称も「日本イスラーム学術会議」と決定することができました。日本のイスラームが抱える問題を解決していくための第一歩として、非常に有意義で実り多いミーティングとなりました。

昨年のミーティングについてはこちらをご参照ください。

<2016年8月22日追加>
第2回全国ムスリムミーティングに関して、慶應義塾大学SFC研究所よりプレスリリースが行われました。以下はその抜粋です。
《慶應義塾大学 SFC 研究所イスラーム研究・ラボは神奈川県と協働し、「ムスリム接遇人材育成プログラム事業」を平成 27 年度から2ヵ年にわたって実施しております。
この取組の一環として、8 月 6 日(土)に慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスにて第 2 回全国ムスリムミーティングを実施し、ハラールおよびムスリムコミュニティについて議論を行い、接遇人材育成の基礎にもなる共生社会の在り方に関する共同声明文を、同ラボ代表奥田教授の名前でまとめました。また今後、研究と議論を深める場として「日本イスラーム学術会議」が設立されることになりました。》

共同声明文こちらからご確認いただけます。
https://www.kri.sfc.keio.ac.jp/ja/press_file/20160819_islamlab.pdf